「子供のしつけ」というのは難しいものです。
むやみに怒ってはダメなことはわかっていても、子供は優しく言っても聞きません。
はじめは優しい言葉で言っているのが、3回4回…となるうちに「もぅ!早く○○しなさい!!」なんてつい大きな声をだしてしまうこともあります。
そこで、子供のしつけについてお話ししようと思います。
もくじ
子供の躾はいつからすればいい?
子供のしつけは実は赤ちゃんの時から始まります。
昔から「三つ子の魂、百まで」という言葉があるように、3歳になるまでの子供の育て方がその子の一生を左右します。
しかし、毎日飲んで寝てあとは泣いているような赤ちゃんに何をしつけすればいいのでしょう。
まず赤ちゃんのしつけと言葉が通じるようになった幼児のしつけとでは少し意味合いが違うということを頭に置いてください。
子供にしつけをするとき、マナーや常識、周りに迷惑をかけないように…とその場では好ましくないことをやらせないようにすることを考えます。
しかし、赤ちゃんのしつけはその前段階です。
それは親の言うことをきちんと聞けるよう信頼関係を築くこと、そしてある程度の我慢ができること、規則正しい生活が身についていることなど、基本的な事を身に着けることです。
では、どのようにしつけをすればよいのでしょう。
まずは赤ちゃんにたくさん話しかけ、小さなことでもたくさん褒めましょう。
泣いたら抱っこしたり、赤ちゃんの欲求を満たしてあげましょう。
そうすることで、赤ちゃんとの間に信頼関係ができます。
赤ちゃんは信頼できる相手が近くにいて、自分の意思を伝えると受け止めてくれるという体験を繰り返すことで、自然に人の気持ちがわかる子になります。
また、信頼できるからこそママのいうことを聞こうとし、ママが喜ぶことをしようと思うのです。
さらに、規則正しい生活を赤ちゃんの頃から身に着けることで自然に社会性や常識が身に付きます。
危険な事、ダメなことを少しずつ教え、我慢させる習慣をつけることで、幼児になってからもしつけがしやすくなります。
しつけは言葉を理解するようになって急にしようとしても、なかなかできるものではありません。
ですから、言葉がわからない赤ちゃんの頃からしつけは必要なのです。
良いしつけの仕方
否定した言葉で叱らない
しつけするとき、「~しなさい」「~しちゃダメ」とつい否定的な言葉になってしまいます。
しかし、子供は否定的な言葉よりむしろ「~しようか」「ママ~してほしいな」というとちゃんとすることが多いです。
子供に自分で決めさせる
例えば、公園に遊びに行って「もう帰る時間だよ」と言ってもなかなか帰らないとき、「あと何回滑り台に乗ったら帰るの?」と自分で帰るタイミングを決めさせます。
子供は親に決められるより、自分で言ったことの方が守ります。
親が手本になる
子供は親の行動をよく見ています。
「おもちゃ使ったら片付けて」と言っているママが片付けていないと、子供は片付けません。
ですから、子供をしつけするときは大人がきちんとできているか、今一度確認して下さい。
一緒にしよう
一緒に出来ることは「○○しなさい」を「○○一緒にしよう」に変えてみましょう。
「おもちゃ片付けなさい」を「ママとおもちゃ一緒に片付けよう」とか「どっちが早く片付けられるか競争しよう」というようにです。
子供は一人ではできないことも、ママと一緒ならできます。
ママの気持ちを楽にする
しつけのためといつもイライラして怒っていると、しつけ以前に子供が追い詰められたり自分の意思を出すことができなくなります。
怒って変えるよりも、子供が自分でママに喜んでほしいから変わるというほうがママだってうれしいです。
ママの思い通りにならないのが子供なのだと、気持ちを楽にすることも大切です。
編集後記
子供のしつけの仕方は100%正しいというものはありません。
それぞれの家庭で違ってあたりまえですし、育児書に書いてあることが必ず正しいわけでもありません。
ですから、今回のお話があなたの家庭のしつけを考えるうえで少しでも役立っていただければ幸いです。