妊娠すると多くの方が感じる「寒気」はどのようなことが原因で起こるのでしょうか。
また、改善する方法はあるのでしょうか。
初期に感じる寒気についてまとめてみました。
妊娠初期の寒気の原因は?
妊娠した身体は高い体温を保とうとします。
普段より高めとなった体温が外気との気温差を感じさせ、ゾクゾクとした寒気を感じさせます。
「風邪気味なのかな」と思う方も多く、ほおっておくと胎児に悪影響です。
子宮の冷えや血の流れが悪いと、切迫流産や切迫早産になってしまうこともあるので注意しましょう。
その他の原因として貧血があります。
妊娠中は血液が大量に作られますが、ヘモグロビンの量は変わりません。
その結果、貧血を起こし、それとともに動悸・息切れ・めまいなどを起こします。
貧血をほかっておくと胎児へ十分な栄養がいかず、発達障害を引き起こすことがあるそうなので注意しましょう。
寒気の改善方法や対策は?
外気の温度差が原因の寒気の場合、できる限り外気との温度差をなくすことが大事です。
対策として
・お風呂に浸かり温める
・いつもより一枚多めに服を着る
・就寝時は靴下を履いて寝る
・普段から上着を持ち歩く
などがあります。
またカイロなどを貼るのもいいかもしれません。
貧血が原因の寒気の場合、身体を温めてくれる効果のあるものを摂取しましょう。
たとえば「ネギ」「しょうが」は代表的な食べ物です。
お味噌汁にネギを加えてみたり、生姜湯を寝る前に飲んだりすることで身体がいつもより暖かくなると思います。
また、冬が旬の野菜にも身体を温める効果があるので毎日の食事に多く使うのもいいかもしれません。
他にも鉄分を増やすことで貧血対策になります。
レバーやひじきなど鉄分の多く含む食材を取り入れてみましょう。
もしかしたらこういった病気の可能性も?
寒気の原因の1つとして腎盂炎(じんうえん)という病気があります。
妊娠中は大きくなった子宮が膀胱を圧迫すること等が原因で、腎盂炎にかかりやすいと言われています。
激しい寒気に伴い、
・38度以上の高熱が出る
・腰や背中に鈍痛がある
・尿が濁る
といった症状がある場合は腎盂炎の可能性があります。
また、症状としては膀胱炎に似ている場合もあります。
腎盂炎を防ぐためには十分な水分摂取やトイレを我慢しないことが大切です。
少しでも疑いのある場合は、すぐにかかりつけの産婦人科にかかりましょう。
編集後記
私が妊娠した時期は冬まっただ中で地域も都会より寒いところ。
妊娠前まで寒さなんてへっちゃらだったのが、妊娠後はとにかく寒くて寒くて仕方ありませんでした。
どこへ出かけるにも座ったらすぐひざ掛けをかけて寒さ対策し、家では常にストーブの前に居座るという生活を送っていました。
寒気を見くびってはいけません。
お母さんは少し寒いくらい・・・なんて思ってもお腹の中の赤ちゃんは寒いと思っているかもしれません。
ほんの少し寒いと思っただけでもすぐ寒さ対策をした方が赤ちゃんのためになります。
湯船に浸かったりリラックスもかねて暖かいものを飲んだりするだけで身体が温まります。
少しでも気が緩むとあとから本当に後悔してしますので、取り返しのつかない状況になる前に対策をとってみてはいかかがですか?