妊娠初期から症状がでる「吐きづわり」はつわりの中でもメジャーな症状で多くの妊婦さんが経験します。
症状の程度はさまざまで、ムカムカする程度の人からまったく食べられず入院しなければいけなくなる重症な人もいます。
吐きづわりを引き起こさせる要素もさまざまで、特定のにおいに反応したり何かの食べ物に反応したり特に要素がなく起こる場合もあります。
吐きづわりの原因
つわりがおこる原因は妊娠することで女性ホルモンが増え、それに伴い体がいつもと違ったホルモンバランスになります。
そのため、妊娠前には大丈夫だったものが苦手になったり、何かに反応して吐き気がでたりします。
吐きづわりの対策方法
吐きづわりは何かに反応して吐いたり、食べ物を食べると吐いてしまったりします。
ですから、調子の良い時に食べられるものを食べましょう。
冷たいものや口当たりの良いもの、すっきりしたものの方が食べられる人が多いですが、これは個人差があります。
自分が食べられるものを見つけることが大切です。
妊娠しているとお腹の赤ちゃんのために「栄養バランスを考えて1日3食を規則正しく」と思いがちですが、つわりがひどい時期はそんなことは考えず、食べられるものを食べられるときに食べるようにしましょう。
また、睡眠時間を多く取りましょう。
妊娠中は熟睡できなかったり1日中眠気があるかたも多いですが、眠れるときにたっぷり睡眠をとることでつわりの症状が軽減するかたもいます。
さらに、妊娠中は自分が気づかないストレスがかかっています。
つわりが酷い時はその辛さを誰かに思いっきり吐き出してみましょう。
誰かに話してすっきりしたり、不安がなく安心して生活することでつわりの症状が軽減されることもあるようです。
吐きづわりで注意すべき点
我慢せずに病院へ
昔から「つわりは病気ではない」という考えで妊婦さんはつわりが酷くても言い出せず、頑張ってしまうことも多いと思います。
しかしつわりが酷くなれば入院が必要になったり、赤ちゃんに影響することもあります。
つわりが酷い時は我慢せず、病院を受診しましょう。
特に、次のような方は病院受診をおすすめします。
1.1日10回以上吐く
2.体重が3kg以上減っている
3.数日食事が摂れていない
4.顔色が悪い
血が出たら消化に良いものを
吐きづわりが酷いと、吐いたものと一緒に血液が混じっていることがあります。
血液が混じっているとビックリしますよね。
これはほとんどの場合、繰り返し吐くことで胃や食道、咽頭に炎症や傷がつき、吐物と一緒に血液が出てきています。
このようなときは、まず消化に良いものを食べましょう。
症状が続いたり、痛みがある場合は病院を受診しましょう。
また、やや黒っぽい血液や茶色の血液が出る場合は内臓系の病気の可能性もありますので、すぐに病院受診することをおすすめします。
脱水に注意
吐きつわりで注意することは脱水です。
水分があまり取れず、食べたり飲んだりしても吐いてしまうため、体の水分量が減ってしまいます。
脱水は赤ちゃんにも影響しますので、水分が充分に取れないようなら病院を受診して点滴してもらいましょう。
編集後記
吐きづわりは毎日辛く、心も体もボロボロになります。
ストレスがかかると、さらにつわりが酷くなり悪循環になります。
辛い時は我慢をせず、産婦人科を受診して相談してみましょう。
良いアドバイスをしてくれたり、話を聞いてもらうだけでも楽になることもあります。