妊娠中の出血にはさまざまな原因があり、ほおっておくと大変な事態を招きかねません。
少量の出血でも早めの受診が必要です。
そんな妊娠中期の危険な出血についてまとめてみました。
妊娠中の出血の原因は?
妊娠中の出血の原因はいろいろありますが、お腹の中で何かが起こっている証拠でとても心配です。
出血の原因としては下記のようなものがあげられます。
切迫早産(せっぱくそうざん)
早産の危険性があります。
自宅安静、薬によって早産を遅らせることが可能です。
子宮頸管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)
通常赤ちゃんが生まれてくるまで閉じているはずの子宮口が早いうちから開いてしまう症状です。
子宮口を縛る手術が必要となります。
前置胎盤(ぜんちたいばん)
子宮の上側につくはずの胎盤が子宮側についてしまう症状です。
帝王切開での出産になります。
常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)
突然胎盤がはがれてしまう症状です。
緊急帝王切開になる場合が多いと言われています。
子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん)
膣からばい菌が入り子宮の入り口が炎症を起こす症状です。
薬の服用で治るとされています。
上記の症状はどれも本当に危険な症状です。
もちろんすべて治療法がありますので、ひとまず落ち着いて病院へ行きましょう。
また、お腹の張りと一緒に出血が起こることが多いので分かりやすいですが、中にはお腹の張りがよくわからないという人もいるので要注意です。
出血した場合の対策方法は?
張りや痛みがない少量の出血なら、まずは焦らず安静にして横になることをオススメします。
その時に出血の量や色をメモしたりすると、病院に連絡するときに便利です。
レバーのような塊が出た場合は現物を持っていくのもよいです。
大量に出血した場合はすぐに病院へ!夜間でも救急を使って行ってください。
電話や診察後に「自宅安静」と言われたらトイレ以外は動かないでください。
入浴も週に何回かで入れないときは身体を拭くだけにして、必ず医師の指示に従いましょう。
私の体験談(切迫早産)
私は妊娠22週頃に子宮頸管長が短く、切迫早産と診断されて入院となりました。
検診の後は出かけようか~なんて話をしていた矢先に診断され、とにかくショックでした。
「子宮頸管ってなに?」「なんで自分が入院しないといけないの」とひたすら思いました。
お腹の中ではずいぶん前から兆候があったようです。
確かに少し前からお腹がキューっと固くなり痛むことがあり、時々オリモノが茶色い時もありました。
私が見落としていただけです。
緊急を要するから帰宅もだめ、このまま入院と言われ初めての入院に。
ようやく状況が把握できたときに、次はお腹の子が早くに生まれてきてしまったらどうしよう・・・と頭がパンクしそうでした。
今に至っては予定日を一週間超え、3000g以上ある大きな赤ちゃんが生まれてきました。
もし出血してしまって不安な人はすぐに病院に行った方がいいです。
仕方のない出血で入院になってしまったりすることもあります。
編集後記
妊婦さんの中には平気でお腹を出した服装をしたり、性行為をしたりして出血し、早産になってしまう人もいます。
本当に無理せず、今はお腹に大切な赤ちゃんがいるという自覚をもって生活してください。
できるだけ楽しいマタニティライフを過ごすため、出血には気をつけてほしいと思います。