1歳を過ぎたころになると、3回食が習慣となり、少し固いものも食べられるようになっていると思います。
ご飯も今まではお粥だったのが、やわらかいご飯が食べられるようになっています。
この時期は3回食では栄養が足りないため、そのほかに2回の間食を入れます。
メニューの幅も広がり、ここまでくれば離乳完了までもう少しです。
では、この時期に注意しなければいけないことについて説明しましょう。
もくじ
赤ちゃんの噛む力にあわせて
個人差はありますが、1歳3か月から1歳半くらいでだいたい離乳は完了です。
しかし、この時期「噛む力をつけよう」と大人と同じ固さのものや固いものばかり食べさせるのは逆効果です。
歯がしっかり生え揃うまでは大人の食事より軟らかめにし、赤ちゃんの噛む力にあわせて固さを調節しましょう。
糖分・塩分・脂分は控えめに
この時期になると、味のついたものを色々食べているので味の好みが出てきます。
とくに赤ちゃんは甘いものを好んで食べるため、ついつい喜んで食べるように味付けをしてしまいます。
しかし、この時期から糖分・塩分が多く味の濃いものを食べさせてしまうと、薄味の物を食べなくなります。
この時期の赤ちゃんはまだ十分に糖分を燃焼できなかったり、塩分が多く腎臓に負担がかかったりもします。
ですから、おやつや味の濃いもの、脂っこいものはまだ控えましょう。
手づかみ食べ・スプーン食べ
この時期にはもう手づかみ食べをさせていることも多いと思います。
赤ちゃんによってはスプーンに興味をもちはじめる子もいるでしょう。
興味をもっているようならスプーンを使わせてみましょう。
フォークは危険な面もあり、口の奥まで食べ物を入れてしまう習慣がついてしまうので、スプーンを上手に使えるようになってからにしましょう。
まだまだ手づかみがメインとなる時期ですが、スプーンの練習を始めても良い時期です。
哺乳瓶からコップへ
1歳を過ぎたころから哺乳瓶を卒業し、コップで飲ませてみましょう。
トレーニングカップを使ってニプルからスパウト、ストローと移行すると、慣れるのが早いようです。
母乳の子よりミルクの子のほうが哺乳瓶を離すのは大変なようですが、「さすがお兄ちゃん(お姉ちゃん)だね」「すごーい」と褒めてあげながら、コップを使うことに慣れさせていきましょう。
前歯で噛み切る
前歯が4本生え揃ったら、食事のメニューもすべて1口大にするのではなく、少し大きめに作っ、赤ちゃんが自分の前歯で噛み切る練習をさせましょう。
自分の手で持ち、前歯で噛み切ることで、一口サイズにして食べることを覚えて行きます。
盛り付けは1人分であざやかに
このころになると、赤ちゃんでも大人でも食べられるものは同じメニューにすることもあります。
そうすると1つのお皿にまとめて盛り付けたくなるのですが、このくらいの時期は赤ちゃんが食べきれる量で赤ちゃん用に分けて盛り付ける方がおすすめです。
赤ちゃんも食べきった達成感がありますし、ママも赤ちゃんが食べられる量や食べた量が把握しやすくなります。
また、盛り付け方や彩りは赤ちゃんの食欲をそそります。
できるだけ彩りを考え、赤ちゃんの興味をひくような盛り付けを心がけましょう。
病気の時の離乳食
病気の時、大人もそうですが、赤ちゃんは何も食べたがらないことが多いです。
そのような時は、無理に離乳食を食べさせる必要はありません。
脱水にならないよう水分はしっかりとり、食べられそうな時や欲しがったときは消化に良いものを食べさせましょう。
症状によってはしばらく離乳食を中止しなければいけないこともありますので、医師にしっかり相談しましょう。
編集後記
1歳を過ぎると、あと少しで離乳は完了です。
この時期、母乳や哺乳瓶を離すのに苦労するママも多いと思います。
しかし、この時期に離さなければいけないものではありませんので、ご飯をしっかり食べた後、母乳やミルクをあげたり、時間や量を調整しながら少しずつ離していきましょう。