つかまり立ちやつたい歩きができるようになった赤ちゃんがはじめて両手を離して一歩を踏み出した瞬間はママにとって感動的な一瞬になります。
ひとり歩きをするようになると、活動量もぐっと増え、好奇心旺盛の赤ちゃんは目が離せない時期にもなります。
赤ちゃんが安全に、そして安心して成長できるよう、ひとり歩きについて知っておきましょう。
ひとり歩き(あんよ期)はいつから?
つかまり立ちをしてつたい歩きをするようになった赤ちゃんが手を離しひとり歩きを始めるのはおよそ10ヶ月を過ぎた頃からです。
しかし、赤ちゃんによって個人差があり、1歳半くらいまで一人歩きをしない子もいます。
はじめの一歩はつたい歩きの延長で手を離し、一歩進むとバランスがとれず座り込んでしまうケースが多いです。
これを繰り返すうちに2歩・3歩と増えていきます。
<ひとり歩きに必要なこと>
1. 筋肉がつき、バランスをとる機能が発達していること
2. 転んだ時に、防御姿勢がとれること
3. 赤ちゃんが歩くことに興味を示すこと
ひとり歩きの練習
ひとり歩きの練習は必ずしも必要なものではありません。
しかし、つたい歩きをするようになって歩くことに興味が出てくると、早くひとり歩きが出来るよう手を貸したくなるのもママの優しさです。
ママと赤ちゃんのコミュニケーションの一つとして、ひとり歩きの練習をするのも良いと思います。
最初はママが迎え合わせになって座り、赤ちゃんの手を持って立っちさせます。
赤ちゃんの手をママの手のひらに乗せ、バランスが取れたらゆっくり手を離しママは後退します。
後退する距離と早さは赤ちゃんがバランスを崩した時、すぐに支えられるようにしましょう。
赤ちゃんはママが離れたことで、反射的に足を前に出します。
一歩でも歩けた時はたくさん褒めて喜んであげることで赤ちゃんの自信につながっていきます。
ひとり歩き練習の注意
ひとり歩きの環境を整えましょう
ひとり歩きを始めた頃は転倒する事も多いので、つまづいたり転倒した時にぶつからないよう安全で広いスペースを確保しましょう。
また、はじめは家の中で練習するようにし、外を歩くときは必ずママが手を握ってあげましょう。
外では靴をはいていたり、でこぼこしていたり、赤ちゃんにとっては歩きにくい環境です。
特に大人には感じない小さな斜面でも赤ちゃんにとっては歩くのが難しくなりますので、注意しましょう。
転んだときは異常の確認を
もし転んでしまったら、手首や膝に怪我はないか確認しましょう。
顔や頭を打った場合は吐いたり、腫れたりすることもあります。
何度も吐いたり、ぐったりしたりするような時は病院を受診しましょう。
また、強く頭をぶつけた時はたとえ元気でもぶつけてから24時間くらいは激しい運動や外出はひかえ、いつもと変わりがないか注意して見てあげて下さい。
家の中では裸足で
赤ちゃんのころの足は「土踏まず」がない偏平足ですが、徐々に土踏まずができてきます。
しかし、最近は土踏まずがない子供が多くなっているようです。
偏平足はバランスがとりにくく疲れやすいと言われています。
裸足で生活させることは偏平足の予防になり、滑りにくいため転倒のリスクも下がります。
もちろん、靴を履いて外のアスファルトや砂・草の上を歩かせることは脳への刺激にもなります。
はじめは裸足で家の中を、慣れてきたらお外で歩かせてみるようにしましょう。
編集後記
ひとり歩きの時期は赤ちゃんの成長や性格によってさまざまです。
しかし、早く歩きだしたから良いというわけではなく、足腰の発達がまだ未熟なのに歩かせてしまうと骨折や怪我につながる可能性もあります。
また、赤ちゃんにとって手を離して歩くことはとても不安で怖いことです。
ママとしては早くひとり歩きしてほしいという思いもあるとは思いますが、その子の成長や性格に合わせて焦らずゆっくり見守ってあげて下さい。