現在、ナチュラルな育児方法として布おむつライフを楽しんでいる方が増えています。
「紙おむつという便利なものがあるのになぜわざわざ昔の布おむつなの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、紙おむつが普及し始めたのは1970年代。現在のように吸収性に優れた形になったのは1990年代とごく最近の事で、布おむつもそう古いものではないのです。
それでは、人気が急上昇中の布おむつのメリットと使い方を合わせてご紹介しましょう。
もくじ
布おむつとは?
布おむつとは?その使用方法は?
布おむつとは言葉の通りで、布を使ったおむつの事です。
大きめの布を長方形に折り畳みおしっこが出る部分からお尻にあて布おむつカバーで固定して使用します。
月齢によっておしっこの量が変わるので、布の折り方を変えてたり2枚重ねたりする事で成長に合わせていきます。
布は吸収性の良いドビー織りのものが主流でさらしタイプと成形タイプがあります。カバーは布おむつ専門店があるほどデザインも富んでいてオシャレに楽しめますよ。
布おむつにかかるお金は?
よく育児雑誌でも紙おむつと比較されているのがお金の面。
紙おむつは1ヶ月に2袋利用すれば約2500円です。布オムツはおむつカバーと布を合わせて5000円程。
〈最初に準備したいもの〉
- オムツカバー 3〜4枚
- 布 20〜40枚(輪おむつ、成形おむつ)
- バケツ2つ(うんち用とおしっこ用)
毎日の洗濯で電気代と水道代がかかるという話もありますが、それを含めても最初の準備費用だけで済むので紙おむつに比べればとても安上がりです。
布おむつは地球に優しい
布おむつは繰り返し使うのでとってもエコ。
2人目3人目にも使えますし、最後には雑巾として使い切れます。
1人の赤ちゃんがおむつ外れまでに使う紙おむつの量をご存知ですか?およそ2tと言われています。
その量を考えれば布おむつは経済的にも環境にもとっても優しいですね。
布おむつのメリット
素材がいたってシンプル
経済的な部分ばかりがクローズアップされがちな布おむつですが他にもたくさん魅力があります。
まずは素材がシンプル。紙おむつは紙ではなくてアイロンの熱で溶けてしまうような化学物質で出来ています。
原材料を見るとあまり耳にしない言葉ばかり。
その点、布おむつは綿100%と安心です。綿は通気性がよく保温性にも優れているので赤ちゃんのお尻にとっても優しいのです。
おむつ外れが早いらしい
布おむつは濡れると気持ちが悪いので子供はおしっこをした感覚が身につきます。
また、子供はおしっこをする前や後に泣いたり体をもぞもぞさせたりするので親もおしっこのタイミングが図りやすくトイレトレーニングがスムーズに進みます。
結果的におむつ外れが早くなるというわけです。
ただ、布おむつはこのような傾向が強いだけで紙おむつでもすぐに外れる子もいます。お母さんと子供のヤル気次第かもしれませんね。
布おむつは赤ちゃんとのコミュニケーションツール!
布おむつは紙おむつに比べて交換が多いので、その分お母さんが赤ちゃんに触れる機会が増えます。
また、おしっこのタイミングが気になるので赤ちゃんの様子をよく見るようになります。
すると自然にお母さんと赤ちゃんの触れ合いが増えて信頼関係も深いものになっていきます。
このように気持ちの繋がりを深くしてくれる布おむつは育児を楽しいものにしてくれるのです。
おむつをする勇気がない場合は
紙おむつと一緒に使えばいい
布おむつのメリットは分かったけど布おむつなんて手間のかかる事は自分には出来ない!という方もいらっしゃるでしょう。
ですが、布おむつ愛用者も夜とお出かけの時は紙おむつを使って力を抜きつつ続けている人も多いです。
併用にしたら赤ちゃんが混乱するのでは、と言った声も聞きますが付け心地が変わるだけで赤ちゃんに大きな影響はありません。
適当で大丈夫
洗濯が面倒というイメージが強い布おむつですが1日ぐらいバケツにつけ置きしていても大丈夫。
つけ置きが気になるなら、その場で軽く手洗いして干せば大丈夫です。
日光に含まれる紫外線には殺菌の効果があり昔から日光消毒と言われています。全てやろうとせずに、そのうちに力の抜き方も分かるかなぐらいが丁度良いのです。
しんどくなったら休憩!やりたくなるまで待とう
最初の頃は慣れない育児で布おむつを楽しめないかもしれません。そんな時は一旦休憩です。
お母さんと赤ちゃんのペースに合わせてまた始めましょう。
筆者も休み休み続けている1人ですが、布おむつの洗濯がイヤで生後3ヶ月からおむつなし育児をやってみたり新たな事にも挑戦しました。
その後、また布おむつに戻ったり紙おむつにしたり。自分がまた始めたくなるまで休んだっていいんです。
編集後記
ある子育ての本で、最近のお母さんはズボラになったと仰っていた方がいました。
電化製品によって家事の大変さは軽減され紙おむつの普及で赤ちゃんへの意識が薄れているというのです。
そんな意見がある中で、昔ながらの布おむつライフは1番可愛いと言われる赤ちゃん時代をより思い出深いものにしてくれるアイテムかもしれません。
筆者は布おむつで育ててもらったのですが、自分も子供を布おむつで育てる事で親の愛情を感じる事が出来ました。
自分の子供が出産する時が来たら布おむつを教えてあげたいなと思っています。少し余裕が生まれたら皆さんも布おむつにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。